面白がること
2013年より、千葉市にてテディスというレゴ・ロボット・プログラミングの教室を運営し、たくさんの子どもたちと出会い、一緒にロボット製作を楽しんでいます。
大学卒業後、情報通信関連メーカーや通信キャリアの経営企画、事業企画、商品企画部門に従事。子供の誕生を機に教育に興味を持ち、「自分で考え判断し、行動できる力」を育む教育に関わりたいと考え、2013年6月にロボット教室を開校。
子どもたちの中には、主体的に学び、こちらが驚くほど、どんどん吸収していく子どもがいます。こうした子どもに共通していること、それは知的好奇心が旺盛で「面白がり」だということ。うまくいかないことも含めて、時には周囲を巻き込んで、目の前にあることを心から面白がれるのです。
Feel度Walkとの出会い
でも、「好奇心や探究心を広げる」「面白がる」ようになるにはどうすればよいのか。。。そんな時に出会ったのが、何となく・あてもなく・気になるものを追い求めて歩くという「Feel度Walk」という活動でした。
ちょっとしたことに気づき面白がる余裕
実は、面白がるネタは身近にたくさんあります。ところが、大人も子ども忙し過ぎる現代では、効率性やすぐに目に見える結果を求めてしまいがちです。身近にあるちょっとしたことを面白がるという知的好奇心や探究心の源となる活動が見過ごされてしまっているように感じます。
変化の激しい現代で重要とされている主体的に学び続ける力は、一朝一夕に身につく類のものではありません。一時的に激しく燃え上がるテンション(スポーツの試合の直前の円陣のようなもの)ではなく、炭火のようにじわじわと燃え続ける学びのモチベーションを保ち続けなくてはなりません。その源となる好奇心や探究心をじわじわと温めて大切に育てていく、幼少期の学びで大切なことの一つではないかと思います。
一方で、現実に目にする子どもたちの学びの多くは、途中にある面白そうなもの・人には目もくれず、アウトプット(目に見える成果)に縛られて慌ただしくゴールをめざす。まるで、目的地を入力したら後は何も考えずに指示通りに進む、カーナビのドライブみたいです。
カーナビのない時代、道に迷ったり遠回りしたりと、効率的と言えるものではありませんでした。しかし、道中には予想だにしない出会いや発見があり、それもまたドライブの楽しさでもありました。
立ち止まったり、寄り道したり、そんな時間は無駄ではないのか、という考え方もあるかと思います。しかし、自分がふと気になったことを楽しむという実体験は、体験を伴わないどんな知識より重要ではないでしょうか。それが将来、どのように広がり、どんな人やモノとつながっていくかは誰にも分かりません。一つ確かなことは、将来何かとつながる可能性のある貴重なタネを一つ蒔いたということです。
便利になった現代社会ですが、敢えて、回り道や寄り道をしながら(知的)好奇心を広げ、様々な実体験を積むことがより重要になっているのではないかと思います。
てくテク活動開始
てくテクは、気づきの感度を高めるFeel度Walkを軸として、立ち止まったり、寄り道したり回り道してもいい、「面白がる」ことをテーマに、ワクワクすることを大人と子どもが一緒に楽しんじゃおう!というコンセプトの千葉市を中心に活動している学び場です。
子どもたちの探究心・知的好奇心をじわじわと温め、一人でも多く「面白がり」にしたい、これがてくテク活動開始の想いです。